社会福祉法人フラット

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2022.6.17

【本部通信6月】スキルマップ

フラットでは、ここ1年間で沢山の組織的な新しい取り組みを実施してきました。
本日は「スキルマップ」という取り組みを皆さんにご紹介したいと思います。

突然ですが、皆さんに質問です。
皆さんが仮に体調がすぐれない、もしくは大きなけがをしてしまったとき、どんなお医者さんに診察してもらいたいですか?
少し考えてみてください。

人によって答えはそれぞれだとは思いますが、多くの人は「想いを持った、しっかりとした専門性のあるお医者さんに診察してほしい」と思うのではないでしょうか。
自分自身の命や生活が懸かっている以上、お医者さんは誰でも良いと思う人はあまりいないと思います。
ちゃんと自分に対して一人の人間として向き合ってくれて、自分の人生に寄り添いながら相談に乗りつつ診察してくれる…そんな「想い」を持っている人に診てほしいと思う人は多いと思います。

しかし一方で、どんなに「想い」があったとしても、その人に医者としての専門性がなかったら、そのお医者さんに診てほしいとは思いませんよね。
医師になるためには、激しい受験競争や明確な国家資格があるように、「専門性を磨く/磨き続ける力」というのは医師にとって必須の能力なのではないかと思います。
なので「想いを持った、しっかりとした専門性のあるお医者さん」に診察してもらえたら、多くの人は安心して自分の身をゆだねることが出来るのではないでしょうか。

少し切り口を変えた質問からスタートしましたが、私たちが向き合っている「福祉」も同じです。
「人を支える仕事」には「想い」も「専門性」も両方が高い次元で必要だと私たちは考えています。

どちらかが少しでも欠けたら「利用者さんにとっての最善の支援」は実現しない。
「想いがない人」に自分の人生や大切な家族の人生を預けたいとは思わないし、「専門性がない人」についても同様です。

これまでのフラットは「フラットな社会を」というミッションの実現に向けて、ひたむきに走ってきました。
「目の前の利用者さんに、最善の支援を」ここは創業以来ブレずに、ひたむきに追求しています。

だからこそ、フラットとして次のステージに進むためには「専門性」を限りなく高めていくこと、これが必要になってくると思っています。
今時点でも一定の専門性を職員は保有をしていますが、私たちのミッションを実現することをゴールにおくと、まだまだ足りません。
そのゴールを達成するために、昨年の12月からスタートしたのが「スキルマップ」です。

「スキルマップ」とは何かというと「福祉について必要なスキルや考え方」を100項目ほどに言語化したものです。
内容としては「福祉の基礎」「障害特性の理解」「支援手法の理解」など9つの大項目からなっており、それぞれが中項目・小項目に分解されて、かなり具体的な部分まで学ぶことができます。

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そして、これが社内の等級制度とも紐づいているので「どうすれば次の役割/役職にステップアップすることができるか」ということを一人一人の職員が理解し、実践できる状態になっています。

 

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このスキルマップは、今後の福祉業界をより良くするうえで、2つの大きな意味を持つものだと思っています。

まず1つ目に「直感や経験」だけに依存しない「専門性」に基づいた、「支援のスタンダートづくり」。

日本の福祉では、近年まで、これまで支援員の「直感」や「経験」を元にした支援が行われてきました。
それは否定するべきものではありません。
ただ、私たちは正しい「専門性」がないと、誤った支援をしてしまう可能性があると考えています。
「直感」や「経験」も大切にしつつ、正しい「専門性」をもって、「あたりまえを、あたりまえに」する支援を行いたい。

先進的な法人では専門性を高める取り組みがスタンダードになっていますが、まだそれは日本全体のスタンダードにはなっていません。
そんな「直感や経験」と「専門性」が高い次元で統合された支援が日本のスタンダードになったら、これ以上素敵なことはないと思っています。

2つ目に、日々の仕事が楽しくなる、「キャリアステップのスタンダードづくり」。

福祉業界は、とても魅力的な仕事でもあるにもかかわらず、離職率が高い業界として社会では認識されています。
その離職理由の中でも「人間関係の問題」はトップを占めますが、「キャリアステップが見えない」「成長実感がわかない」という理由で福祉業界や会社・法人を離れる職員もなかなか後を絶ちません。
確かに、「これができたら、次のステップに進めるよ」といった明確なキャリアステップが描きにくい、また積極的に描いてこなかったのがこれまでの福祉業界だったと思っています。
そこに対して、この「スキルマップ」は「何をすれば、次のステップに進めるのか」が明確なので、職員としては自分の成長も実感できるし、キャリアステップも描きやすいような作りにしています。
このスキルマップによって、職員の成長促進と働くモチベーション向上に、少しでも寄与できたらとても嬉しいです。

スキルマップもスタートしてはや半年が経ちました。
法人内でも徐々に浸透してきており、ここでの学びが1,2年後にどのような形になっているのか、今から楽しみです。