フラットでは、法人の全職員が参加する「支援者研修」と、より様々な知識を獲得し、スキルを高めるための「勉強会」を月に一回実施しています。
外部で研修講師として登壇している職員が、フラットの支援をより良くしていくために企画しています。
本日は、直近開催された「勉強会」のなかでも、とりわけ印象深かったものを、皆様にご紹介できればなと思っています。
=====================================================================
*———————————————————————————————————————*
Nothing About Us Without Us
(私たちのことを私たち抜きで決めないで)
*———————————————————————————————————————*
皆さんは、この言葉を聞いたことがありますか?
2006年、国際連合で「障害者の権利に関する条約」で採択された際の合い言葉です。
「他の誰でもない、自分たちのことは自分たちで決めたい」という想いがこもっています。
どんなに障害が重くても「意思」や「思い」があるから、障害者本人が自分自身で決められるように周りの者は配慮して、できることは見守り、出来ないところは手伝おう、そんなメッセージが込められています。
※その日に使ったスライド※

この日の勉強会では、実際にフラットをご利用いただいている利用者さんのご家族にお越し頂き、率直な胸の内をお話頂きました。
ご家族として、障害をお持ちのお子さんと一緒に生活してきた中で、感じられたことや、自分たち家族が亡き後のことを考え、フラットのグループホームを利用するようになった経緯や胸の内など、かなり踏み込んだ心の内をお話してくださいました。
私たち自身、日々直接接するのはご利用者さんですが、そのご家族の人生をも一緒に背負っている、そんな重みと責任感を感じる時間でした。
愛情あふれるご家族のお言葉を聞き、涙する職員もおりました。
=====================================================================
私たちは、ご利用者さんと多くの時間を共にします。
生涯の中で、ご家族よりも多くの時間を一緒に過ごさせて頂くこともあります。
私たちの日々の声かけ、接し方、関わり方が、ご利用者さんの「意思決定」や「人生の豊かさ」に大きく影響を与える可能性があります。
だからこそ、「感覚」だけに基づいた支援、ではなく「正しい」支援を。
私たちは「正しい知識」を基に、「固定観念」を捨てて、支援をしていなければいけません。
その先にしか「フラットな社会」は訪れないと思っています。
そういった意味で、「支援者研修」や「勉強会」のように自分たちの支援力を高める場がとても貴重であり、重要な場であるといえます。
日々、悩みながら、迷いながら最後まで寄り添い、ご利用者の豊かな生活を、人生を、当たり前を当たり前にしていくために、1歩ずつ進んでいきたいと思います。